美保神社

 平成30年11月3日に、日吉神社境内社の恵比須社の例祭が執り行われました。

 この恵比須社は元々東の本町と西の中町にあった社を神社整理の法規が発布された為、両町内の崇敬者総代の方々のご努力により、大正4年に当社境内に社殿を建立し、合祀されたものです。

 御祭神は事代主神で、名前の「コトシロ」は「言知る」の意味とされ、託宣を司る神とされいます。国譲りの神話により、海と関係が深いえびすと同一視されて、海の神、五穀豊穣・商売繁盛の神として厚く信仰されています。

 

 松江市美保関町に鎮座する美保神社は、この事代主神系えびす社3千余社の総本社として知られ、御本殿は国の重要文化財にも指定されています。

 美保神社の神職は中世より代々、横山氏が世襲しておられ、氏子の皆様におかれましては、平成26年3月9日に日吉神社社務所にて開催された通常総会において、横山宏充宮司をお招きし、ご講演頂いたのは記憶に新しいことと思います。

 終始和やかな雰囲気の中でご講演頂きましたが、青柴垣神事(旧暦3月3日に行われたが、今では4月7日を中心に前後12日間行われる。)のお話の中で「天の逆手(迎手)」について説明され、歴史上はじめて拍手が出てきた事や、手打ちの起源であるといったお話に聴講客の皆様も驚かされて会場がどよめくほどでした。又、結婚式で拝殿の前で手を打って約束したのなら、離婚のときも人を集めて離婚式をして、手を打つべきだ等とユーモアを交えてお話され、笑いを誘いながらも、楽しく充実した時間が過ごせました。

 横山宏充宮司は昭和17年のお生まれで、松江高等学校から国学院大学にお進みになられ、卒業後は鎌倉の八幡宮に奉職され、昭和43年に美保神社にお帰りになったそうです。

 講演前の控室において、ご自身のボート部出身の経験を生かし、山陰地域活性化の為に水上スポーツの拠点誘致などに取り組んでおられる事などを熱く語って頂きました。

 その姿は郷土を元気にしようとする熱意と力強さが感じられ、今後の更なる活躍がとても楽しみなお方でした。

 しかし、誠に残念ながら、平成26年7月30日に不慮の事故にて横山宮司は帰幽なされました。

 ご生前、山陰地方の高齢化や人口減対策の為の地域活性化に尽くされましたご功績に敬意を表しますと共に、当社に賜わりましたご芳情に感謝申し上げ、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

 


美保神社

島根県松江市美保関町に鎮座する神社。式内社で、旧社格は国幣中社。事代主神系えびす社3千余社の総本社である

本殿は大社造の左右二殿連棟の特殊な形式で「美保造」または「比翼大社造」といわれ、国の重要文化財に指定されている。

右殿に大国主神の子の事代主神、左殿に大国主神の后の三穂津姫命を祀る。

日吉神社

(出雲) 〒693-0001 島根県出雲市今市町1765番地  TEL 0853-24-2050 FAX 0853-21-3254 E-mail hiyoshijinja.izumo@gmail.com <URL> https://hiyoshijinja.amebaownd.com

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